最近※のスマホには、おサイフケータイ、Apple Pay等のRFID機能が搭載され、利用している方が増えています。なので、作業現場でRFIDの導入を検討する際「スマホがあれば使える」と思われる方が多いのではないでしょうか。
※2021/6/4現在
RFIDって、スマホがあれば使えるの?その①で紹介したのは、私たちがよく利用するスマホのRFID機能は「スマホをかざして改札を通過」したり、「スマホをかざしてレジで会計」したりする使い方。
これは、スマホを「RFIDタグ(ICタグ)側」とする使い方で、「RFIDタグ(ICタグ)」をスマホで読み取る「リーダ」とする使い方とは違います。
なので「RFIDって、スマホがあれば使える」とはいえません。と、いう話をお伝えしました。
※記事公開時:2019年6月
最近のスマホに搭載されているNFC規格のRFID機能は、タグ機能だけでなく、リーダ機能も備えています。
「リーダ機能」としてよく使われるようになったのは「ICカードの残高確認」など、ICカードをスマホに読ませる機能です。
なので、スマホはRFIDタグを読み取る「リーダ」として使うことは可能です。
ですが、物流倉庫や製造工場でRFIDタグを使ったモノの管理には、スマホをリーダとして使われることはありません。
理由は、スマホに搭載されているのは「NFC」だからです。
物流倉庫や製造工場などの現場作業では、「RFID」タグはモノを識別する番号付けのために使われています。バーコードから「RFID」タグに置き換えて作業効率アップを図るケースが大半です。
この使われ方は、作業現場以外だと、ユニクロのセルフレジがイメージしやすいかと思います。
バーコードは、バーコードリーダでバーコード部分を1つずつ読み取る作業が必要ですが、
RFIDのUHF帯のタグは、複数のタグを一度に読み取ることが可能など、
RFIDはバーコードと比較して、読取りの作業効率がアップするメリットがあると言えるのです。
⇒ 「RFIDタグ」と「バーコード」「QRコード」の違いは?
スマホでのNFCの活用シーンは、交通系ICやおサイフケータイなどの電子決済や、IDカードなどの認証機能です。
そのため、セキュリティ機能を備え、改札でも一瞬で読取れるように高速通信が要求されます。
スマホに搭載のNFC(RFID)は、
のが特徴です。
高価で読取距離の短いNFCタグ(Type-A、Type-B、Type-F)は、かなり近接(タッチ)させないと読み取ることができず、バーコードからRFIDタグに置き換えるメリットがないと言えるのです。
作業現場でよく使われるRFIDは、HF帯のISO15693のタグやUHF帯のタグ。
スマホに搭載されているNFC規格とは別規格のタグが多く使用されています。
HF帯のISO15693規格のタグは安価で、NFCと同じHF帯の規格ですが、読取距離も長く、60センチ程度まで伸ばすことが可能です。
ちなみに、当社のウェアラブルRFIDリーダ「TECCO」もISO15693規格対応です。
UHF帯のタグは、10メートル離れても読み取ることができ、同時に複数のタグを読み取ることが可能です。
用途によって使用方法は異なりますが、どちらも安価なタグが流通しており、作業効率のアップを図ることが可能です。
以上より、スマホでのRFIDの使用目的と、作業現場でのRFIDの使用目的が全く違うため、現場作業などの業務ではスマホはRFIDリーダとして使うには不向きだと言えます。
あなたの作業現場でのRFIDの使用目的は何でしょうか。
使用目的にあったRFID導入をご提案いたします。
是非一度、ご相談ください!