宿泊施設のルームキー。
旅館などではまだ鍵タイプも多く使われていますが、シティホテルやビジネスホテルではカードキーが主流になってきました。
カードキーになって、
外出時に鍵をフロントに預ける必要がなかったり、宿泊人数分のキーを支給されたり、何より鍵よりも小さくて持ち運びやすいなど、宿泊者側の利便性もかなり上がっています。
また、エレベーターでも「カードキーを認識させないと宿泊階のボタンが押せない」などセキュリティ面も向上されているのは、使用している側も実感できますよね。
カードキーになってセキュリティ面もよくなっている、とは思いつつ、実際にどんな仕組みなのかは詳しく知らないため、ちょっと不安に思ってる方、実は多いのではないでしょうか。
最近のカードキーは、ICチップを埋め込んだICカードが主流です。
部屋のドアやエレベーターに設置したリーダーに、カードキーをかざして認証します。
一般的にカードキーに登録される情報は、
上記の情報が一致するカードで解錠できる(認証する)という仕組みです。
上記の登録は、ホテルの予約管理システム上で設定されています。
では、下記「WEBサイトから宿泊予約」を例にご説明します!
4/3 カトウゴビさんが、ホテルにチェックイン。
カードキー(カードID:A013)を渡されます。
このカードキーは 4/3PM-4/5AMの間有効 なので、チェックアウト後の4/5PMには、403号室を解錠することはできません。
部屋番号、有効期間、対応カード(ID)はシステム上で管理されるため、情報の書き換え、変更が容易です。
カード紛失などのトラブル時は、該当するカードIDを即座に無効化して、別のカード(例 ID:E502)を発行します。これで、紛失したカードでは、解錠できなくなるため悪用される心配はありません。
同様に、もしカードを返却せず持ち帰った場合でも、そのカードの有効期限は切れているため、宿泊していた部屋を開けることはできません。
基本的に、カード(ID)と部屋・有効期間情報 の紐づけはシステム上で管理されているので、カード本体がその場になくても、システム上で該当カードを無効にすることが出来るのです。
宿泊者が気が付かないうちに、カードキーを不正に読み込まれたり、勝手に複製されることはないの?という点も気になりますよね。
予約システム上でどのように設定されているかにもよりますが、
一般的にカードキー(ICカード)に書き込まれている情報は、専用のシステム以外では内容を読むことができなくなっています。
「ICカードを読めるリーダがあれば、内容が読み取れる」というわけではないので、ご安心ください。
また、ICチップには「UID」という「ユニークID」があり、このIDは世の中に1つしか存在しないIDです。
予約システムの管理情報にこの「UID」も登録されていれば、万が一内容を複製されたとしても、UIDが違う点で「不可」とすることも可能です。
おそらく記事の内容は事実でしょう。ですが、実際にハッキングして部屋に侵入するに至るには、かなり大がかりで労力を要すため「容易にロックを解除する」とは言えないようです。
一般人が普通にホテルのカードキーを利用するには、これらのハッキングに対して大きく警戒する必要はないと考えられます。
因みに記事よると、ハッキング技術の詳細はカードキーのメーカー側と共有し、更なるセキュリティ強化を図っているとのこと。
皆様、安心してカードキー(ICカードキー)をご使用ください!
今までの鍵とは何が違う?IoTを活用したホテルの鍵のスマート化とは(RemoteLOCK)
https://remotelock.kke.co.jp/article/lock-system-for-hotel/
非対面の受け渡しも可能に!ホテルのカードキーの仕組みや応用機能について解説(TOMARO+Media)
https://www.palacelink.co.jp/media/archives/401