何かと話題になった高輪ゲートウェイ駅。
そこにオープンしたという無人コンビニ「タッチトゥーゴー」。
ユニクロが導入したセルフレジのように、全商品に付けたRFIDタグ(ICタグ)を認識して決済が完了する仕組みかと思ったら、どうやら方式が違うようです。
店舗にたくさんのカメラとセンサーが設置されていて、客が手に取った商品を画像とセンサーで認識し、レジで「あなたがお持ちの商品はこれですね」ってことで会計して決済まで完了するらしい。
なんと「画像認識の技術」を活かしたセルフレジ、無人コンビニでした!
ウォルマートから始まり、「全商品にRFIDタグをつけてレジ業務を簡略化する」と随分前から叫ばれ、実証実験やテスト導入のニュースもちょくちょく報道されていたのに、今なぜ「画像認識」が導入されるのか?
今回、RFIDタグが導入されなかった理由を(おそらくではありますが、)考えてみました。
(ちなみに筆者は関西在住で「高輪ゲートウェイ駅」を利用したことはありません。あくまで想像です)
以前の『RFIDタグで実現!ユニクロの超便利なセルフレジの仕組みとは?』の記事のなかで、セルフレジがコンビニに導入されない理由をいくつか挙げました。
その1つの「飲料系など水分を含む商品が多い!」という問題。
セルフレジで使用されるUHF帯のRFIDタグは、水分の多いものには使えないため導入が難しいのです。
→ 『RFIDタグで実現!ユニクロの超便利なセルフレジの仕組みとは?』
今回の駅のコンビニでは、実はこれがRFIDタグではなく画像認識に至った一番大きな理由ではないかと考えます。
駅のコンビ二で買う商品って、おそらく飲み物が一番多いですもんね~。
「手に取った商品はこれですね。そして棚に戻されることなくレジまで持っていっている。だから購入ですね」といった画像情報が必要なので、おそらく多くのカメラの設置が必要です。(今回は画像情報にプラス、重量センサーで棚に置かれた商品が手に取られたかを認識しているようです)
これは、店舗内をくまなくカメラで映すことができる広さ(空間)であれば、全ての商品にRFIDタグを付けるよりも低コストで実現が可能だからと考えます。
もし広い広い店舗であれば、とてつもない数のカメラとセンサーを設置しないと実現できない話ですが、駅のコンビニ程度の広さであれば、店舗内全てを映す程度のカメラとセンサーの設置は十分可能。ということでしょう。
店舗内のお客様の様子をくまなく網羅できる店舗だからこそ有効なセルフレジ。
適材適所。その現場にあった技術が採用されているんですね。