前に、「RFIDタグ」と「バーコード」「QRコード」の違いは?の記事で、RFIDの特長について簡単に説明しましたが、今回は第2弾として、もう少しシステム寄りの特長をご紹介します。
現在、あらゆる現場で多く使われているバーコードやQRコード(二次元バーコード)。
現在使用しているバーコードから、新たにRFIDタグに変えるというのは、時間や費用のコストの面でも大きなハードルです。
それでも、現場の状況などによっては、RFIDタグに変更した方が格段にメリットがある場合があります。
前回の記事のおさらいになりますが、RFIDタグの主な特長として
などがあります。
これらに加えて、RFIDタグにはシステム的に活用用途が広がる大きな特長があります。
バーコードは、コピーをすれば、何枚でも同じバーコードを複製できますが、
RFIDタグの「UID(ユーアイディー)」は、各RFIDタグ毎に振られているユニークなIDです。
※UHF帯では「TID」と呼ばれます。
RFIDタグには「ユーザ領域」という書き換え可能な領域があって、何度でも情報を上書きしたり、追加したり、また複数のタグに同じ情報を入れることが可能ですが、「UID」は変更不可のIDです。
どれだけ、「ユーザ領域」の内容を書き換えてもタグ自体の「UID」は変更されません。
主な活用シーンとしては、
購入したタグの「ユーザ領域」に情報を書き込まず、「UID」と情報をシステム上で紐づけする。
こうすれば、タグに情報を書き込むという作業が不要で、迅速な導入が可能です。
「バーコード(QRコード)を読み取ると必要情報を取得できる」といったサービスが提供されています。
例えば、多くの人の行きかう場所で、尚且つ、常時監視が出来ないような屋外に設置されたバーコード(QRコード)では、いたずら目的で勝手にコードそのものを置き換えられてしまうリスクが高くなります。
もしその情報が、危険を知らせる内容であったりしたら、ただのいたずらでは済まないのです。
RFIDタグであれば、UIDは書き換えができないので、こういったトラブルを回避することが可能です。
このように、UIDという固有IDを持つという特長は、様々な用途に活用できるのです。