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RFIDタグで実現!ユニクロの超便利なセルフレジの仕組みとは?

今年に入って、ユニクロのセルフレジが続々と導入され、実際に体験された方も多いのでは?
今までのセルフレジは、正直操作がわかりづらく、結局有人レジを選択してしまうことが多かったのですが、今回のユニクロのセルフレジは別格!
圧倒的に操作が簡単です。

①商品を置いて、②会計する。操作はこれだけ!

このユニクロのセルフレジがどんな仕組みで実現しているか、簡単に解説します!

超簡単な、セルフレジの購入手順って?

①商品をレジの横の指定場所(くぼみ)に置く

 

②画面の「お会計をはじめる」をクリック

③商品を読み取り、合計金額が表示される(購入点数が正しいか確認)

 

④支払い方法(現金かクレジットカード)を選択して、支払う

⑤商品を自身で袋に詰めて、終了!

このシステムのすごいところは、商品を置くだけで、全部の商品を読み取ってくれること!
これが実現できるのは、ユニクロでは全商品にRFIDタグが取り付けられているから。
そして、使用されているRFIDタグはUHF帯のタグ
このタイプのタグは、複数のタグを同時に読み取れるのが特徴です。

→ RFIDタグ。UHF帯とHF帯はどう違うの?

そのRFIDタグのついた商品を指定のエリアに置くと、エリア内のRFIDタグをもれなく読み取れるようにエリア内にリーダが埋め込まれていることで実現されているのです。

この超便利なセルフレジは、なぜコンビ二に導入されないの?

「ではコンビニでも、そのタグ全商品に付けて一度に読み取れるセルフレジにしたらいいじゃない」
と思われるかもしれません。
ですが、コンビニ大手でもなかなか実用化までにいかないのはいくつかの理由があるのです。

※最近増えてきた無人コンビニには「RFIDタグ」は使用されてない?!高輪ゲートウェイ駅の例をご紹介!
⇒ 高輪ゲートウェイ駅にオープン。無人コンビニ「タッチトゥーゴー」ってどうやって実現してるの?
理由その① コストの問題

1商品に1つのRFIDタグを付ける必要があり、しかもタグは使い捨てで再利用しません。そのため、低価格の商品1つ1つに付けるには、なかなかハードルが高いのです。
コンビニでは数十円の商品もあり、UHF帯のタグが10円であったとしても、商品と同価格。相当なコストですよね。

理由その⓶ レンジでチンする食品がある!という問題

コンビニには、冷凍商品や冷蔵の商品。そしてなにより、レンジでチンする商品が売り。このレンジでチンに対応できるかがネックなのです。
RFIDタグはICチップが内蔵されているので、通常のタグは電子レンジを使用すると発火してしまいます

なので、レンジに対応でき、尚且つ、商品に貼れるものとなると市販で流通していない、というのが現状です。

理由その③ 飲料系など水分を含む商品が多い!という問題

コンビニには、飲料系も商品のメインの一つですが、実はこの水分もネックになっています。

ユニクロで使われているタグは、一度に複数のタグが読めるUHF帯のタグ
この点では非常に便利なのですが「UHF帯の電波は、水に弱い(水を通り抜けられない)」という特性があり、そのため、ドリンク類にUHF帯のRFIDタグを設置しても、水分が邪魔をしてちゃんと読み取れないという問題もあるのです。

→ RFIDタグ。UHF帯とHF帯はどう違うの?

このような理由から、商品特性のバラつきが少ないユニクロなどアパレル業界の方が、導入ハードルが低いといえますね。

上記以外にも様々な問題はありますが、全部の商品にRFIDタグを付けることができれば、セルフレジの導入はもちろん、出荷、入庫の物流現場をはじめ、在庫管理など、あらゆる業務がタグの活用により効率化をはかることが可能になります。

UHF帯のRFIDタグは水を通しませんが、HF帯のRFIDタグは水を通します。
など、タグの種類によって特性も違いますので、うまく活用して作業効率をはかることも可能なのです。

→ NFC、FeliCa、HF帯 ってどう違うの??
→ RFIDタグ。UHF帯とHF帯はどう違うの?

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